赤羽台団地北側のセブンイレブンをクリニックへと改装した。
ここでは、住宅リノベーションの手法を用いて、既存の使えるものを極力残しながら最小限の手数で空間をつくっている。
敷地は、団地出入口のT字路に位置し、車上からも歩道からもアイストップになる。特に団地から歩いてくる歩行者に とっては横断歩道の先にあるため、コンビニエンスストアにとっては好立地であるが、患者様のプライバシーを守らなくてはいけないクリニックにとっ ては必ずしも好立地とは言えない。
そこで、コンビニエンスストア特有の大きなガラス面に、青信号と同じ緑色をグラデーション塗装することで、「外」からは不安感なく入ることができ、「内」に入るとプライバシーが保たれた安心感を抱かせるようなファサードデザインを試みた。
そして、屋内の診察室やトイレへの入口においても 緑のグラデーション塗装を施し、間仕切り壁は光が漏れる欄間とすることで、奥行き感が生まれ、ゆったりと落ち着ける空間となった。
No.064WType診療所Year2014Role内装設計監理Location日本・東京都Published第9回パブリック主催スペースデザインコンテスト2位受賞