エントランスは、閉店時間中でもウインドウショッピングを楽しめるように、通常合板で隠れてしまう木造軸組を露にしたような「木軸スケルトン什器」とした。寿司店のエントランスの一部が透けて”秘密倉庫”が露になっているような独特の雰囲気が生まれた。
什器は「木軸スケルトン什器」のほか、RC造スケルトンを模した什器、アンティークドアを切り分けて再利用した壁什器、水道管を利用した什器などを製作した。また、足場板を再利用した床、アクリルの調整くさび、エポキシ樹脂の見切りなど、A+Saの自主施工だからこそできるオリジナルのディティールに挑戦している。
「状況から発見する。」(A+Sa Design Methods -1)
営業条件や立地条件などのTilleulが置かれている状況から、固有の設計戦略を模索した。
立地条件としては、道路から見えない地下部分にあり、さらに、営業形態の異なる寿司店とエントランスを共有しなければならない。また営業条件として、金・土・日・祝日のみの営業である。これらの営業上比較的ネガティブな条件をポジティブに捉え直し、下記のような固有の設計戦略を発見した。
No.020WTypeアクセサリー・アパレル セレクトショップYear2009Role内装設計・セルフビルドLocation日本・東京都武蔵野市Published商店建築 2010 vol.55 No.06