
三つのかぶら束により、家族を優しく包む無柱の多角形大屋根空間を実現した住宅である。70代夫婦が暮らす東京郊外の閑静な敷地に、ここで育った娘家族が共に暮らすことにした。増築ではなく隣接別棟で共に暮らす形とし、愛着のある実家はそのままに、地域材である多摩産材を使用した新家を隣に建てて住み継いでいく。祖母が長年手入れしてきた庭を、実家と新家の両方のリビングが縁側を介して繋がるコモンガーデンとし、来客を含む様々な世代が行き来する場となる。かぶら束による大屋根のもと、吹抜けの中心にある1階リビングは、コモンガーデンに向けて開き明るく健康的な場とした。太陽の恵みが得られるような配置計画が内部構成にも引き継がれている。スキップする床に様々な階段が架けられ、丸窓のある明るい居場所があったり、隠れて本が読める場があったり、あるいは浮遊感のある場所もある。大らかな空間の中で各自の自由さを引き出す明るい住宅である。
設計監理:株式会社 アラキ+ササキアーキテクツ
構造設計:oha structure×design 長谷川 理男
照明設計:大好照明 DAISUKI LIGHT inc. 大好 真人
施工:有限会社 ケイユー技建
No.301WType住宅Year2024Role建築設計監理Location日本・東京