House renovation in Hiyoshi-honcho is designed with existing wooden structure frame and new walls. It is newly planned with careful consideration of surrounding situations, such as the park, stairs, power polls, and the retaining wall.
Especially, the stairs are the most important space in this house. You can lie down on the extended tread, and enjoy the good view and conversations across the stairwell.
The extended stairs produce more activities and communications in the family.
一般的に住宅における階段は、上り下りが辛く面倒であるなど、ネガティブな要素となりがちである。
ましてや、坂道や階段が非常に多い日吉本町において、また、敷地内にも外部アプローチ階段を有する当該敷地において、階段がネガティブな場のままでは、この場所に暮らす楽しさを享受することができない。
そこで、階段をポジティブな場へと捉え直す発想の転換が、ここでの生活を豊かにすると考えた。
リノベーションではあるが、既存建物の間取りには縛られず、屋根・柱・梁だけのスケルトン状態から、階段を計画の主軸に据えた間取りへと再構成した。
アプローチの外部階段は、手摺りと一体化した間接照明を設け、足元をぼんやり照らす計画とした。屋内階段は、公園側に迫り出した台形状のボリュームやドーマー窓といった既存建物の特徴を活かして、明るく眺望も良い吹抜けの中に細身の鉄骨階段としている。鉄骨階段の足元は4段目までを木製とし、2段目をゆったり広げることで、公園のベンチのようなまどろみの場となることを期待している。
建築概要
用途:専用住宅
構造:木造(在来工法)
規模:地上2階
築年:昭和62年
敷地面積:224.54 ㎡
建築面積:72.84 ㎡
延床面積:132.37 ㎡
事業主:株式会社リビタ HOWS Renovation Lab.
設計監理:A+Sa 株式会社アラキ+ササキアーキテクツ
構造:ラムラックス株式会社
施工:二ツ木株式会社
No.156WType住宅(戸建てリノベーション)Year2016Role建築設計監理Location日本・神奈川県Published「暮らし再発見マガジン」陽だまりと団らん